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足がしびれる

「足がジンジン、ピリピリしびれる」「感覚が鈍い」「長く歩くとだるくなる」といった足のしびれは、脳、脊髄、腰や背骨(神経根)、末梢神経、血管、全身の病気など、多岐にわたる原因が考えられます。当院では、日本神経学会神経内科専門医・総合内科専門医として、多角的な視点から原因を特定し、最適な治療をご提案します。

足のしびれの原因を特定するために

しびれの症状が「片側の手足」に現れるのか、「両足の先」に現れるのか、また「突然」現れたのか「徐々に」現れたのかによって、緊急性や原因となる疾患の傾向が大きく異なります。

発症パターン 症状の特徴 障害部位 主な原因疾患 緊急性・対応
急性発症(突然) 突然(数秒〜数分)、顔や手足の片側全体にしびれや麻痺が出現。ろれつが回らない、意識がぼんやりするといった症状を伴う。 中枢神経(脳) 脳梗塞・脳出血(脳卒中) 緊急性が高く、救急車要請を行う必要があります。
急性発症(突然) 急性の腰の痛みとともに、電気が走るような強い片側のしびれや麻痺。排泄障害を伴う。 神経根 急性椎間板ヘルニア 状況に応じて、連携医療機関に画像検査を依頼、もしくは整形外科をご紹介します。
急性発症(突然) 突然、足の冷感や激しい痛みとともに、片足全体にしびれや感覚の鈍さが現れる。 血管 急性動脈閉塞症 緊急性が高く、直ちに救急医療機関の受診が必要です。
慢性・亜急性発症 両足の先が、靴下を履いたような範囲で対称的にしびれる。ピリピリ、ジンジンとした痛みを伴う。 末梢神経・全身 糖尿病性神経障害などの多発ニューロパチー 総合内科的診療が必要です。かなりまれではありますが、CIDPや膠原病に伴う多発ニューロパチーもありますので、幅広く考える必要があります。
慢性発症 歩き始めは良いが、しばらく歩くと片側または両側の足がしびれて歩けなくなる。前かがみになって休憩すると回復する(間欠性跛行)。 腰椎・神経根 腰部脊柱管狭窄症 状況に応じて、連携医療機関に画像検査を依頼、もしくは整形外科をご紹介します。
慢性発症 歩行時、特に上り坂や長く歩いた後にふくらはぎや太ももに痛みやだるさ、しびれが生じる。休むと改善する(間欠性跛行)。足の脈が弱いことがある。 血管 閉塞性動脈硬化症(ASO) 総合内科、または循環器科・血管外科との連携が必要です。
慢性発症 夕方から夜間にかけて両足に「むずむず」「虫が這うような」不快な感覚が生じ、動かさずにはいられない。 中枢神経 むずむず足症候群 生活の質(QOL)を大きく損なうため治療が推奨されます。

原因部位ごとの主な疾患と当院の対応

腰椎・神経根が原因となる疾患(片側性・両側性)

足のしびれの中で、特に痛みや歩行障害を伴う頻度の高い疾患です。腰(背骨)から足へ伸びる神経の根元が圧迫されます。

疾患名 主な特徴 症状の部位と様相 当院の対応の方向性
腰部脊柱管狭窄症 間欠性跛行(しばらく歩くとしびれや痛みで歩けなくなるが、前かがみで休むと回復する)が最大の特徴。加齢に伴う変形が原因。 片側または両側のお尻から太ももの裏、すね、ふくらはぎ、足先にかけてしびれ。 神経学的診察。鎮痛薬や神経障害性疼痛薬の調整、生活指導。重症度に応じた専門病院への紹介。
腰椎椎間板ヘルニア 腰の強い痛みとともに発症。咳やくしゃみ、中腰の姿勢で悪化する。比較的若い方にも見られる。 片側のお尻から足にかけて電気が走るような強いしびれや痛み(坐骨神経痛) 安静指導、鎮痛薬による疼痛管理。麻痺や排泄障害がある場合は、緊急で専門病院へ紹介。

末梢神経・全身の病気が原因となる疾患(両側性・対称性が多い)

腰から先の末梢神経そのもの、または全身の代謝異常や血流障害が原因となり、しびれが生じます。両足の先など、左右対称に現れることが多いのが特徴です。

疾患名 主な症状・特徴 障害部位 当院の対応の方向性
糖尿病性神経障害 両足の先が靴下を履いたような範囲でしびれる。ピリピリ、ジンジンとした痛みや感覚の鈍さ。夜間に悪化。 末梢神経 総合内科専門医の視点から血糖コントロールの最適化を最優先。神経症状を緩和する薬を併用。
むずむず足症候群 夕方から夜間にかけて足に「むずむず」「虫が這うような」不快な感覚が生じ、動かさずにはいられない。 中枢神経(ドパミン系) 専門医として鑑別。生活指導、薬物療法を検討。
その他の多発ニューロパチー 両手・両足の先に左右対称のしびれ。原因は腎不全・肝不全、甲状腺機能低下症、ビタミン欠乏症、薬剤の副作用(薬剤性)自己免疫疾患など多岐にわたる。 末梢神経・全身 総合内科専門医の視点からも、血液検査などで原因疾患を鑑別していきます。まれなCIDPなどの自己免疫疾患である可能性がある場合は、専門病院を紹介いたします。

血管の閉塞が原因となる疾患(片側性・両側性)

足の血管が動脈硬化などで狭くなったり詰まったりすることで、血流障害が起こり、痛みやしびれが生じます。

疾患名 主な症状・特徴 障害部位 当院の対応の方向性
閉塞性動脈硬化症(ASO) 間欠性跛行(歩くとふくらはぎなどが痛くなり、休むと治る)。しびれ、冷感、足の皮膚の色調変化(蒼白)を伴う。進行すると安静時にも痛みが生じる。 下肢の動脈 ABIなどで血管の狭窄度を評価。生活習慣病(脂質異常症、高血圧、糖尿病)の徹底管理。必要に応じて専門病院(循環器内科、血管外科)へ紹介。
急性動脈閉塞症 突然の激しい足の痛みと冷感。しびれや麻痺が急速に進行する。 下肢の動脈 緊急性が高いため、直ちに救急医療機関の受診を指示。
ABI(足関節上腕血圧比)検査について

ABI検査は、閉塞性動脈硬化症(ASO)などの足の動脈の狭窄・閉塞を診断するために非常に重要な検査です。

  • 検査方法
    両腕と両足首の血圧を同時に測定し、その比率を算出します。
  • 意義
    足首の血圧が腕の血圧に比べて極端に低い場合(ABI値が低い場合)、足の動脈が詰まっている可能性(ASO)を示唆します。これは、しびれや間欠性跛行の原因が神経ではなく、血管にあることを鑑別するのに役立ちます。

当院では、脳神経内科専門医・総合内科専門医として、しびれの原因が中枢神経(脳・脊髄)、神経根(腰椎)、末梢神経、血管、あるいは全身の病気なのかを鑑別していきます。

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