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動きが鈍い・歩行が遅い

「最近、どうも動きが遅くなった」「歩くのが遅くなった」「以前より小股になった気がする」といった症状は、加齢によるものと自己判断されがちですが、パーキンソニズムと呼ばれる神経学的な異常が背景にある可能性があります。

特に、転倒のリスクが高まるため、これらの症状を放置することは危険です。当院では、日本神経学会神経内科専門医・指導医である院長が、患者様一人ひとりの症状を詳しく診察し、適切な診断と治療を提供いたします。

動きの鈍さや歩行の異常の原因

動きが鈍くなる(無動・寡動)ことや、歩行の異常は、脳のドパミン不足などによって引き起こされるパーキンソニズムという状態が原因である可能性があります。パーキンソニズムは、以下の病気で現れる主要な症状です。

パーキンソン病

パーキンソニズムの代表的な原因疾患です。脳の黒質にあるドパミンを作る神経細胞が徐々に減少し、ドパミンが不足することで発症します。

パーキンソン病における動きの鈍さ・歩行の異常は、一般的に以下の特徴を持ちます。

  • 無動・寡動: 動作の開始や継続が遅くなり、全身の動きが少なくなります。顔の表情が乏しくなる(仮面様顔貌)こともあります。
  • 小刻み歩行: 歩幅が小さくなり、足をすり足のようにして歩くようになります。
  • 姿勢反射障害: バランスが悪くなり、体の向きを変えるときや立ち止まるときにふらつきやすく、転倒しやすくなります。
  • 左右差: 症状が左右どちらか片側から始まることが多いのも特徴です。

パーキンソン病以外のパーキンソニズム

パーキンソン病の薬が効きにくい、または非典型的・急速に進行するパーキンソニズムは、パーキンソン病以外の病気が原因となっていることがあります。これらは、専門的な鑑別診断と対応が必要です。

疾患名 主な特徴と注意点
進行性核上性麻痺 (PSP) 初期から強いふらつき(姿勢反射障害)や転倒が多く見られます。下を見たり、上を見たりする眼球運動の障害を伴うことが多いです。
多系統萎縮症 (MSA) 小脳失調(ふらつき)や自律神経症状(起立性低血圧、排尿障害など)が強く現れることがあります。
脳血管性パーキンソニズム 脳梗塞や脳出血などの脳血管障害が原因となり、パーキンソニズムの症状が現れます。下半身の動きが特に障害されやすく、小刻み歩行や足がすくむ現象が目立つことがあります。
薬剤性パーキンソニズム 特定の薬の副作用としてパーキンソニズムが現れます。原因薬剤を中止または減量することで改善することが多いため、現在服用中の薬の確認が重要です。
正常圧水頭症 (NPH) 歩行障害、認知機能の低下、尿失禁が三徴候として有名です。歩行はふらつきが強く、磁石のように足が床に張り付くような特徴的な歩き方になることがあります。治療により改善が見込める場合があるため、診断が非常に重要です。

当院での診断と治療

動きの鈍さや歩行のふらつきは、原因によって治療法が大きく異なります。正確な診断を行うために、当院では以下のステップで診療を行います。

詳細な問診と神経学的診察

  • 症状の経過確認: いつから、どのような動きの鈍さや歩行の異常が出始めたか、転倒の有無、薬の服用歴などを詳細に伺います。
  • パーキンソニズムの評価: 手のふるえ(振戦)、動きの速さ、筋肉の硬さ(筋強剛)、バランス(姿勢反射)などを、日本神経学会神経内科専門医の視点から評価します。
  • 他の症状の確認: 嗅覚の低下、便秘、睡眠中の異常行動など、パーキンソン病に特徴的な非運動症状の有無を確認します。

包括的な薬物治療と管理

  • 適切な薬の選択と調整: パーキンソン病と診断された場合、ドパミン補充療法を中心とした最適な薬の種類と量を、患者様の状態に合わせて慎重に調整します。
  • 多剤薬剤併用(ポリファーマシー)対策: 動きの鈍さには、服用中の薬の副作用が関わっていることもあります。総合内科専門医の視点も活かし、不要な薬や副作用の懸念される薬を整理し、負担軽減を図ります。

生活習慣病の管理と連携

  • 脳血管性要因の評価: 脳血管性パーキンソニズムの原因となる高血圧、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病の管理も並行して行います。

遠方の大きな病院に通院されている方で、通院のご負担や待ち時間の長さにお困りの方も、地域のかかりつけ医としてご相談いただけます。

まずはご相談ください

「年のせい」と諦めず、少しでも動きの鈍さや歩行のふらつきが気になる場合は、お気軽にご来院ください。早期に専門的な診断を受けることが、安全で質の高い日常生活を長く続けるための第一歩となります。

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