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検査で異常なしと言われたそのめまい、PPPD(持続性知覚性姿勢誘発めまい)かもしれません

[2026.07.13]

ふわふわしためまいが数ヶ月続いている検査をしても耳にも脳にも異常がないと言われた
そんな悩みを抱えている方は少なくありません。
近年、こうした慢性的なめまいの原因として持続性知覚性姿勢誘発めまい(PPPD)という疾患概念が提唱されています。

PPPDとはどのような病気ですか?

PPPDは、かつて原因不明とされていためまい症例の約70%を占めると言われる、比較的新しい疾患概念です。
内耳の病気(メニエール病や良性発作性頭位めまい症など)による激しいめまいの後、そのめまい感だけが脳に定着し、慢性化してしまった状態を指します。

セルフチェック:このような症状はありませんか?

  • 浮動性めまい(ふわふわ、雲の上を歩くような感覚)が3ヶ月以上、ほぼ毎日続いている。
  • 立っている時、または歩いている時に症状が強くなる。
  • 乗り物に乗ったり、自分が動いたりすることで悪化する。
  • 特定の視覚刺激(例:スーパーの陳列棚、人混み、スクロールするスマホ画面、複雑な模様のカーペット)で気分が悪くなる。

なぜめまいが続くのでしょうか?

通常、人は耳(前庭)目(視覚)体(足の裏などの感覚)の3つをバランスよく使って姿勢を保っています。しかし、一度強いめまいを経験すると、脳が耳の情報は信じられないと判断し、代わりに視覚や体の感覚を過剰に頼るようになります(感覚再重み付け)。

その結果、脳がわずかな視覚情報や体の揺れに敏感になりすぎ、常にめまいとして処理してしまうようになるのです。

PPPDの診断と治療について

PPPDは一般的な平衡機能検査(重心動揺検査など)では異常が出にくいのが特徴です。そのため、当院では患者様の症状の経過を詳しく伺う問診を最も重視しています。

治療
薬物療法 脳の過敏状態を和らげるために、少量の抗うつ薬(SSRIなど)が効果を示すことがあります。これはうつ病だから飲むのではなく、神経のバランスを整える目的で使用します。漢方薬でのアプローチも行う場合があります。
認知行動療法 めまいに対する不安や動くのが怖いという思考のパターンを整理し、症状との付き合い方を学びます。
前庭リハビリテーション あえて揺れに慣れるトレーニングを行います。専門的な運動も提唱されていますが、コストや時間を考えると、まずはラジオ体操のようなものから始めてみるのが良いと思っています。
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