知っておきたい「片頭痛サイクル」
片頭痛は、日常生活に大きな支障をきたす慢性的な神経疾患です。単に頭が痛いだけでなく、頭痛が起きていない時期も含めて、体の中でさまざまな変化が起きる片頭痛サイクルという一連の流れがあります。
片頭痛の4つの段階
片頭痛は、発作の前から治まった後にかけて、大きく分けて以下の4つの段階を繰り返します。
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予兆期(前駆症状)
期間:数時間〜72時間前
主な症状:光や音への過敏、生あくび、倦怠感、首や肩の凝り、特定の食べ物への欲求など -
前兆期
期間:5〜60分間
主な症状:閃輝暗点(光がチカチカする)、チクチク感、言葉の出にくさなど -
頭痛期
期間:4〜72時間
主な症状:片側・拍動性の強い痛み、吐き気、体を動かすと痛みが強まるなど -
後発症状期
期間:平均23時間
主な症状:強い疲労感、集中力の低下、気分の落ち込み、首の凝りなど
痛くない時期も片頭痛の一部
頭痛が治まったあとの発作間歇期(かんけつき)にも、実は体や心にさまざまな負担が続いています。
| 予期不安 | いつ次の発作が来るかわからないという恐怖から、旅行や友人との約束をためらってしまうことがあります。 |
|---|---|
| 感覚の過敏 | 日常的に光がまぶしく感じたり、特定の臭いに敏感になったり、乗り物酔いしやすくなったりするのも片頭痛に関連する症状です。 |
| アロディニア(異痛症) | 発作中や前後に、髪に触れたり皮膚に触れたりするだけで痛みを感じることがあります。 |
なぜ片頭痛は起きるのか
片頭痛の痛みには、CGRP(カルチトニン遺伝子関連ペプチド)という物質が重要な役割を果たしています。
三叉神経から放出されたCGRPが、血管を拡張させたり炎症を引き起こしたりすることで、その刺激が痛みとして脳に伝わります。
片頭痛の新しい治療
現在は、片頭痛のメカニズムに合わせた新しい治療薬が登場しています。
| 急性期治療(頓挫薬) | 頭痛の痛みを速やかに止めるだけでなく、次の発作への不安を和らげる効果もあります。 |
|---|---|
| 予防的治療 | CGRPをターゲットにした新薬などを用いて、片頭痛サイクルの頻度を下げるブレーキの役割を果たします。 |
片頭痛は、適切な診断と治療でコントロールが可能な病気です。「たかが頭痛」と我慢せず、ご自身の片頭痛サイクルについて医師と一緒に考えていきましょう。
